【登壇レポート/2023.10.13】東洋大学「特別活動と総合的な学習の時間の指導法」

東洋大学の「特別活動と総合的な学習の時間の指導法」の授業にて、本会代表・柳田が講義させていただきました。

養護教諭や保健体育の教員免許の取得を目指す方々が履修する授業とのことで、将来教壇に立つ時に「包括的セクシュアリティ教育」や「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」のことを思い出してもらえたら、という想いでお話しました。

お話した内容

まったく初めての内容ではなく、2023年8月5日に第30回AIDS文化フォーラムin横浜の教室発表で話した内容をベースに、本講義用に内容を組み立てました。

日本の性教育の歴史(最近30年)

最近30年の性教育がどのように展開されてきたか、主に学校でどのような変化があったかなどについて伝えました。

包括的セクシュアリティ教育と国際セクシュアリティ教育ガイダンス

・包括的セクシュアリティ教育とはどのようなもので、どのような特徴を持っているのか
・国際セクシュアリティ教育ガイダンスとは何なのか
・国際セクシュアリティ教育ガイダンスと包括的セクシュアリティ教育はどのような関係なのか
・包括的セクシュアリティ教育に取り組むために、国際セクシュアリティ教育ガイダンスをどのように活用すればいいのか
などを伝えました。

学生の感想

リアクションペーパーに講義の感想を書いてもらいましたが、過去に自身が受けてきた性教育と比較して感じたことを書いてくれたもの、新しい知識を獲得した嬉しさや衝撃について書いてくれたもの、将来教壇に立つ際のことをイメージしながら書いてくれたものなど、様々な観点の感想が寄せられましたが、概ね好評であったようです。

まとめ

講義の中で1題だけ話し合いの時間を作りました。「権利の対(=セットで考えるべき)言葉は何?」というものでした。講義の中では「責任」という言葉も紹介しましたが、「義務」と考える学生が多く、「義務を果たすからこそ権利をもらえる」という考え方も根強いことが伺えました。権利についての適切な理解が行き届いていないことを強く感じ、今後の活動でも「権利と責任」の話はきちんとしていかないといけないという課題を把握しました。

性の健康イニシアチブでは、将来学校教員になる方に向けて、今回のような講義(日本の最近30年の性教育の歴史の外観・包括的セクシュアリティ教育と国際セクシュアリティ教育ガイダンスについて・権利や尊厳について)を届ける活動もしています。全国の大学教員のみなさま、ぜひこちらのコンタクトフォームからご連絡下さい。