【教室発表レポート/2023.08.05】第30回AIDS文化フォーラムin横浜

性の健康イニシアチブとして初めて、AIDS文化フォーラムin横浜に参加しました。ブース出展と教室発表を行いました。

この記事は教室発表についてのレポートです。

性の健康イニシアチブのワークショップ

◎対面で開催する
◎話を聞く時間(キーノートトーク)とワークをやる時間(ワークショップ)を両方作る
◎スライド(パワーポイント等)を使わない
というスタイルが定着してきました。
今回もこの形で行いました。

キーノートトーク

キーノートトークでは、
・日本の性教育の歴史(最近30年)
・包括的セクシュアリティ教育と国際セクシュアリティ教育ガイダンス
・重要ワードについて
という3つの柱で話しました。

なお、スライドは一切使わず、穴埋め式の資料を配布し、みなさんに穴埋めをしながらお付き合いいただきました。

日本の性教育の歴史(最近30年)

1992年の学習指導要領改訂から2020年の『国際セクシュアリティ教育ガイダンス【改訂版】』の登場までのおよそ30年間を概観しました。

包括的セクシュアリティ教育と国際セクシュアリティ教育ガイダンス

・包括的セクシュアリティ教育とは何なのか
・どのような特徴を持っているのか
・国際セクシュアリティ教育ガイダンスとは何なのか
・国際セクシュアリティ教育ガイダンスと包括的セクシュアリティ教育はどのような関係なのか
・包括的セクシュアリティ教育に取り組むために、国際セクシュアリティ教育ガイダンスをどのように活用すればいいのか
といったことをお伝えしました。

重要ワードについて

性の健康イニシアチブが「性教育実践のためにぜひ知っておきたい」と考えている重要ワードは18個あります。
この時はその中から次の3つを選んで言葉について説明しました。

・私もOK、あなたもOK
・尊厳
・権利と責任

ワークショップ

休憩を挟んで後半はワークショップを行いました。

いくつかのグループに分かれて座ってもらっていました。(1グループ4人~6人)

ワーク①「こんな性教育はいやだった!」という過去の経験を挙げる

過去の経験を、1アイデア1ポストイットに書いてもらい、どんどん挙げてもらいました。
各自でそれが出揃ったら、グループ内でその内容をシェアしてもらいました。

ワーク②「何があったらよかったのだろう?」

ワーク①で挙げた性教育の取り組みには何が足りなかった?何があったらよかった?というのを再びポストイットに1アイデア1枚で書いてもらいました。

前半のキーノートトークの資料の中に「包括的セクシュアリティ教育の特徴」の一覧も載っているため、その中からも「これがあればよかった」というものを挙げてもらってOKとしました。

これらのワークを通じて、性教育の取り組みに包括的セクシュアリティ教育のエッセンスをどのように絡めていけば良いのかについての理解が深まったのではないかと思います。

参加者の声

参加者アンケートに記載されたみなさんの声を紹介します。(ブログやSNS等での使用の許可を得たうえでご紹介しています)

◎どんな性教育が嫌か、必要か考えられた
◎性教育の歴史を振り返りながらこれからの性教育を考えることが出来て良かった
◎本当に何も知らない人が参加しても分かる内容だともっと良かった

好意的なご意見が多かったのですが、改善に向けて鋭いご意見もいくつかいただきました。大変良い課題をいただいたと思っています。改善に努めます。またいらしてください。

まとめ

多くの方にご来場いただき、充実した2時間になりました。概ね良かったのですが、改善の余地のあることもあります。「今回たまたまうまくいったのだ」という引き締める気持ちを忘れず、良かったところは今後に活かし、改善できるところは改善し、歩みを続けたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。