【イベントレポート/2023.04.23】家庭での性教育のために今日から親ができること講座

イベント概要

性の健康イニシアチブが仕掛ける「私もOK、あなたもOK」プロジェクトの初めてのワークショップとして、以下のような内容で開催しました。

家庭での性教育というと、
「どんな知識を学べばいいですか?」
「どんな伝え方をすれば伝わりますか?」
といったことに注目が集まりますが、

知識や伝え方の前に、
「子どもが親の振る舞いにどういう印象や想いを持っているか」
という観点があります。

この講座はその観点を重視して、
・子どもへの日々の態度
・性に対する価値観
といったものがどのくらい家庭での性教育にとって大事なのか、
性教育を効果的にする態度や価値観とはどんなもので、それはどのように身につくのか、掘り下げます。

申込ページ(https://shi20230423.peatix.com/ )より抜粋

当日の様子

3~4名で1グループになって座ることを想定し、3つのグループを作りました。3名、3名、4名のグループに分かれて座ることができ、ちょうど良い人口密度となりました。

前半

代表・柳田から「ミニ講座」として、家庭での性教育を効果的なものにする大人の態度とはどんなものなのかを、「私もOK、あなたもOK」をキーワードに伝えました。

例えば、次のようなことを話しました。
・子どもを「自立した主体者」に育てることが大事
・言葉で言って聞かせる以前に、親の言動から子どもは学んでいる
・親の内面にある価値観は子どもに伝播する
・子どものうちから子どもを自立した存在として扱うことが大事
・親も自分のための人生を生きる時間が必要
・「権利と責任」の両方を語ると良い
・寛容さを伴う対話が、子どもを「自立した主体者」に育てる

後半

休憩を挟んで後半は、「私もOK、あなたもOK」プロジェクトのプロジェクトリーダー・ピーのりのファシリテートで、「尊厳」や「権利」に関するワークショップを行いました。
*ミニ講座内で出た、「私もOK、あなたもOK」という健康的な人間関係には「尊厳」や「権利」といった概念が存在する、という話を受けてのワークショップです。

◎ワーク1:「尊厳」や「権利」という言葉へのネガティブな印象やイメージをできるだけたくさん挙げる
◎ワーク2:ワーク1で挙げたものをポジティブに変換するにはどうすればいいかを挙げる

参加者の様子

家庭での性教育に興味のある方が参加していましたが、「尊厳」や「権利」という視点で考えたことはなかったという方もいました。「尊厳」や「権利」は目に見えない・手でも触れないものですが、ワークショップの中でみなさんが活発に意見を出していて、日々感じていることは色々とあることが伝わってきました。

まとめ

冒頭の開会あいさつの際、コロナ禍で開催できなかった対面形式のワークショップがこうして開けるようになったことをみんなで喜ぶ時間がありました。オンラインが普及して対面することの効率の悪さや大変さのようなものも語られることがありましたが、やはり対面することでしか得られないものがあると思います。

今後も「私もOK、あなたもOK」プロジェクトとしてこうした取り組みを行っていきたいと思います。