【開催レポート/2023.11.16】性の話をカジュアルに話せる、誰でも来られるBAR

都内のバーをお借りして、下ネタでも 専門的な難しい話でもない 性の話題を、カジュアルに話せる場づくりをしました。

企画の背景

大人になっても性のことは悩みます。分からないことだってあります。でも、学校を卒業した後、多くの方は、真面目に性の話をする/相談する機会がなくなってしまうのではないかと思います。つまり、学校を卒業した後のほうが人生は長く、新しい情報や知識もどんどん出てくるのに、そういうことに触れる機会がないのです。

様々な団体が様々なテーマでイベントや勉強会、研修会を開いて、新しい情報を発信してくれています。性の健康イニシアチブももちろんその重要性や有用性は理解していますし、同様の取り組みを行っています。しかしながら、もっとアクセスのハードル低く、フラッと立ち寄って飲食をしながら話す機会があってもいいんじゃないかと考えて、BARでのイベントを企画しました。

基本的な形

●予約なしで「どなたでもフラっとお越しください」という形式のイベント
●「安心安全に性の話ができる場所」であり、性の話をした時に茶化す人、攻撃的な人には注意をします
●ただ、無理に性の話をする必要はなく「語りたくなった時に語ればOK」が原則です
●その時そのタイミングで誰がいるのかは当日まで誰も分かりません
●バーテンダーとしてカウンターを切り盛りする性の健康イニシアチブのメンバーが、来た人ひとりひとりが主役になれるように(比喩的な意味で)マイクを回す役割もします

当日の様子

19:00のオープンとともに複数の方が来店され、23:00の閉店までに7名の方をお迎えしました。

隣に座った方同士で自然発生的に会話が生まれ、お客様同士で場を作ってくれていました。バーテンダーサイドはお酒を作る以外にほとんどやることがなく、大変ゆったりと温かい場になっていました。

また、今回も書籍の即売を行い、数冊の書籍が売れました。

まとめ

性の話そのものが聞かれることはなかったように思いますが、日ごろの仕事の悩みや今後のキャリアのことなど、なかなか人とじっくり話す機会の少ない話題を隣同士で語っている方もいたようです。「いつまでも延長していたいくらい、心地よく温かい空間でした」といった感想などをいただき、性の話以外でも「誰とでもスムーズに話せるわけではない話題を話せる場所」に必要性を改めて感じました。2024年は定期的に(できれば月1回ペースで)開催したいと思います。