けん・そんカフェのフィロソフィー①

オンラインで実施している謙遜のいらない「けん・そんカフェ」の背景にある哲学をご紹介します。

−目指すはニュートラルな言論空間−

対話をとおして市民が未来を考えていく試みは、世界中で盛んに行われています。社会課題に対して、賛成派も反対派も、推進派も慎重派も、現在の立ち位置は違えど、より良い未来のために知恵を結集させていくというのはいかにも人間らしい営みと言えましょう。

他者と異なる考えを分かち合おうとするとき、その場はフェアでなければなりません。例えば賛成派の意見が強い中で反対意見を言おうとすると、萎縮してしまったり、意見を通そうと声を荒げてしまったりと、リラックスして話をすることはとてもできません。地面に傾斜のついているところで綱引きをしたら、あるいはサッカーやバスケットボールをしたら、低い方に力が引っ張られていくので一方が優勢になってしまうのです。

そんなわけで、謙遜のいらないけん・そんカフェは、地面をできる限り平面に均すための仕組みを散りばめて、イベント全体をデザインしています。

実際には、完全に真っ平ら、というのはなかなか難しいものですが、できる範囲で努力したいなぁ〜と思っています。

小さなモヤモヤを、大きなチカラに。