【教室発表レポート/2024.08.04】第31回AIDS文化フォーラムin横浜
昨年に引き続き、AIDS文化フォーラムin横浜に参加しました。ブース出展と教室発表を行いました。
この記事は教室発表についてのレポートです。
今年の教室発表
今年のAIDS文化フォーラムin横浜の全体テーマである「伝えるむずかしさ」に関連させて、
伝えるむずかしさを乗り越える「間身体性」と「言葉」
という題で発表しました。
内容を短くまとめるなら、
・伝えるのは簡単、伝わるのが難しい
・では、伝わるためにどんなヒントがあるか?
について話したことになります。
「間身体性」とは?
「間身体性」(かんしんたいせい)は、現象学という哲学の用語のひとつです。
「物理的に身体と身体が同じ場所に居合わせる時、言葉にしていない・意識もしていないようなことでも、お互いに伝え合っている」という考え方です。講演者が緊張していると聴いている人にも緊張が移る。演者が性の話を恥ずかしそうにしていると聴いている側も恥ずかしい気持ちになってくる。こういうのも間身体性のゆえです。
発表の内容
代表・柳田が2022年に編集者として携わった書籍『共に働くことの意味を問い直す 職場の現象学入門』の内容を紐解きつつ、性の語りの中でどんなことに気を付けるといいか、ということを話しました。
今年は、内容をしっかり用意する形式ではなく、参加してくださった方々との対話を通しながら、「対面」と「リモートワーク」それぞれの向いている場面・向いていない場面のことや、「間身体性」の働きを意識して性の話をする時に気を付けたいことなどを40分程度で話しました。
後半40分は、AIDS文化フォーラムらしく、AIDSについて中学校で講演する場面を想像して、
●講演を聴いてもらえなくなるマインドブロックは何?
●講演に行くとしてどんなことに気を付けるといい?
という問いをみんなで考えました。
まとめ
「間身体性」についてしっかり伝えたいという想いから教室発表にエントリーしました。「間身体性」という言葉についてを中心に、それぞれの方にそれぞれ持って帰ってもらえる何かを伝えられたようです。聴いてくださったみなさまの温かい反応にも助けられました。まさに「間身体性」の働く場で行ったからこそのワークショップになりました。素晴らしい教室発表が並ぶ中で、性の健康イニシアチブの発表を選んで聴きに来てくださり、ありがとうございました!
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