【イベントレポート/2023.09.21】性科学と性教育の実践者のためのミートアップ Vol.1

都内のバーをお借りして、普通のBAR営業をする中で、何らかの取り組みをしている人同士の交流会をやろうという企画をしました。

企画の背景

性に関することは様々な取り組みの切り口やテーマ設定があります。昨今、たくさんの方が様々な活動を行っており、横のつながりを作ることの重要性を常々感じます。性の健康イニシアチブの中にも、会議室を借りて、ワークショップをやって、という形式での交流会が重要だという認識はもちろんあります。他方で、もう少しカジュアルに、ワークショップのようなプログラム化された形ではない交流の場を作りたいというアイデアもありました。そこで今回、そのアイデアを実現するべく、「普通のBAR営業。但し、お客さんもバーテンダーもみんな何らかの取り組みを行っている人」という形のミートアップを行いました。

今回のイベントの基本的な形

●来場するお客さんはみなさん、性科学や性教育に関する何らかの活動をしている方
●決まったタイムテーブルや予定しているワークショップは無し
●その時そのタイミングで誰がいるのかは当日まで誰も分からない(1時間で帰る人もいれば、何時間か滞在する人もいるはずだから)
 ⇒これにより「アドリブだらけの生きた場」が生まれる
●誰が隣に座るのかも分からない一回性の状況だからこそ話せる、日頃の自慢話や愚痴、悩み相談、毎日頑張ってるよ!といった話を肴に、自然発生的な交流が生まれることを期待
●バーテンダーとしてカウンターを切り盛りする性の健康イニシアチブのメンバーが、来た人ひとりひとりが主役になれるように(比喩的な意味で)マイクを回す役割もする

当日の様子

当日はオープンの19:00から断続的にお客様として実践家/活動家の方が来てくれ、23:00の閉店までに5名の方を迎えることができました。

誰かが話したい話をする、そこに別の誰かが自分の見聞や経験も引きつけながら言葉を返す、さらに別の人が言葉をつなげる...そんなことが繰り返された時間になりました。

出た話題についてはご紹介できませんが、こういう場だったからこそ話せた内容があったと思います。

また、今回も書籍の即売を行い、何名かの方にご購入いただきました。

まとめ

日頃の活動の中で課題に感じている社会のことや、取り組みの中で工夫していることなどを次々と語り合う時間になりました。自分だけで悩む、普段から活動を共にしているメンバーと考える、というのとはまた異なる、違った視点・違った立場の人と語らうことで視野が広がった方もいたようです。

今回、興味を持って参加をしたいと言ってくださった方は多かったのですが、様々な理由から参加が難しくなったという連絡を何通かいただいてもいました。「次回は必ず!」という一言も付していただいていましたので、時期を見て2回目を企画したいと思います。

また、今回のような実践家/活動家を対象にしたものだけでなく、成人した一般の方が平日の夜の仕事帰りにフラッと来て、下ネタでも肩の凝る専門的な難しい話でもない性の話題を、カジュアルに話せる機会も作っていきたいと思っています。15:00頃からオープンして「夜は厳しいけれど午後の時間帯なら」という生活時間の方々を対象にした企画もいいのでは?というアイデアもいただいたので、そういった企画も考えていきたいと思います。